【この記事でお伝えすること】
初心者でも挑戦しやすい伝統的でポピュラーな描き方を行程ごとに画像付きで解説します
道具はそろった。
けど、いざ描こうとすると具体的にどうしたらいいのかな…?
アクリル絵の具で描くのは初めて。
リアルに描くにはどうするの?
なんだか立体感が出ない…
そんな方に読んでもらえたら嬉しいです。
こんにちは。絵描きの朝日辿です。
大学でデザインを学び、卒業後はアクリル画を専門に絵を描いています。

このサイトでは、アクリル絵の具を使った絵の描き方や、画材の使い方などを
初心者の方にもわかりやすく、ゆる~く紹介していくサイトです
【手順解説】アクリル画の描き方|グリザイユ画法でさっそく描いてみよう
今回行うのは、「グリザイユ画法」という伝統的な描き方です。
この画法のいいところは、
1、 陰影と色味を分けて考えるので、モチーフの色味に惑わされずに陰影をつけられる。
2、 1の結果、立体感のある絵が描きやすくなる。
最近ではデジタルで絵を描くときの技法としてよく聞くようになりましたが、
もともとアナログの技法です。
アクリル絵の具の透明度が生かされる描き方かなと思います。
それでは、描いていきましょう。
今回用意するもの
- 支持体(キャンバス、画用紙、木製パネルなど)
- 絵の具
- 筆
- 筆洗
- パレット
- 鉛筆(木炭でも)
- 消しゴム(練り消しだと尚良し)
- モチーフ(何を描く?)
こちらもぜひ合わせて読んでみてください↓
下描きをしよう
支持体を用意したら、下地を作ります。
※下地の詳しい解説はこちら。
キャンバスでも、木製パネルでも、水張りした画用紙でも、お好きな支持体で。
この記事では、木製パネルを使います。
ジェッソを塗って乾かしたパネルを用意しました。
最初は簡単なモチーフで感覚をつかんでいきましょう。
なんでもいいですが、用意しやすいものだと、果物や野菜あたりでしょうか。
今回はパプリカを描こうと思います。
だいたいの大きさ・形を取っていきます。
この時点では「おおまか」で大丈夫です。
この辺にヘタ、この辺が凹んでる…という感じ。
鉛筆を持つ手は力を入れず、ふわ〜っと。
鉛筆の先は画面に軽〜く当てて動かすイメージで。
だいたいの位置や形が決まったら、下塗りに入ります。
下塗りをして明暗をつけよう!
今回のやり方では、まず1色の絵の具で「明るいところと暗いところ」を作り
その後で、モチーフの実際の色を塗っていきます。
つまり、「明暗をつける」→「実際の色を塗る」というように
陰影と色を分けて考える 描き方です。
まず、モチーフを観察して
①1番暗い(光が当たっていない)所はどこか
②1番明るい(光が当たっている)所はどこか
を見つけます。
次に、陰影をつける色を決めましょう。
よく使われるのは、明るめグレーとか、こげ茶。
ここで使う色によって、絵全体の雰囲気が変わります。
例えば、ディズニーの絵を見てみると、
影の部分に薄い紫や青っぽい色が使われていることがあります。
グレーや茶色を使うと、どちらかというと重厚感のある落ち着いた印象になりやすいです。
正解はコレというのはないので、いろいろ試してみてくださいね。
今回はグレーでやってみます。
色が決まったら、1番暗いところに使う濃さを決めます。
一番明るいところは塗らずに下地の白を生かします。

となるように、次は白につながる中間の濃さを決めましょう。
三段階の濃さが決まったら準備OK
※中間色をさらに2つ・3つに分けると、より緻密になっていきます。
最初は三段階でも十分だと思います。
明暗を見分ける練習と思ってみてください。
実際に塗っていきます。
一番暗いところから順にいきますよ
こんな感じ。
描き込み/仕上げをしていこう
陰影がつけられたら、実際のモチーフの色を重ねていきます。
細かいところは最後に描き込むので、先にざっくり塗って全体の雰囲気を作ります。
最初に細かいところに集中しすぎると全体のバランスが見えづらくなり、
描き込んだ後だと修正がしづらくなるので、まずはざっくりとで大丈夫。
最初からきれいに塗ろうとせず、塗って・乾かす・重ねるを繰り返します。
乾くのに時間がかかるなと思ったら、ドライヤーを軽く当てるといいですよ
少しずついろんな色の層が重なって、深みが出てきます。
↑の画像の時点ではまだ2回くらい塗り重ねただけですが、
下のグレーの陰影が透けて立体感が少し出てきています。

全体が塗れたら細かいところ(ディティール)を描いていきます。
例えば果物なら、表面の模様とか凹凸、ヘタの部分など。
細かいところは、細い筆に持ち替えましょう!
最後に1番明るく光が入っているところ。
反射して白く見えるところには、白い絵の具を置きます。(ハイライト)
あまり薄めずに、そのままの硬さくらいで大丈夫。
自分から見て、モチーフの1番手前になる部分にしっかり(厚めに) 絵の具を置く と
少し奥行きが出たり、メリハリをつけやすくなるかと思います。
絵の具の塗り方についてはこちらに詳しく書いています。
絵の具の濃度や筆の動かし方に迷ったら、ぜひ読んでみてください↓
【速く上達したい初心者さんへ】アクリル画で陰影をつけるときの裏ワザ!?
ここで裏技を1つ。
自分で塗った絵を スマホで撮影して、モノクロにしてみてください
実物も同じように撮影して見てみましょう。
どうでしょうか?
「あれ、もっと暗くても/明るくてもいいかも」「ここもう少し影の範囲広いか?」
そんな気づきがあるかもしれません。
写真を撮ることで、客観的な目線で見ることができます。
今は文明の利器があるので、陰影も確認しやすいですよね。
あくまで、私は「確認用」に利用することをおすすめします。
見たままに描こうとするのは「観察する目を鍛える」こと。
自分の目、実物をちゃんと見てるかな?
思い込みフィルターかかってないかな?
そんな時に利用してみるのが効果的かなと思います。
あとは「 ときどき離れて見る 」のも客観視に近づく方法。
ずっと近くで見ていると、全体が見えなくなるので
けっこう大事なポイントです。
「本当に見えてる?」
デッサンをするときや、静物画を練習するとき
絵描きはずっと抱える自問自答だと思います
私はこれ、とっても苦手です…笑
まだまだ練習しなければと思います。
一緒に頑張っていきましょう!
こんな時はどうする?アクリル画制作中の困りごとQ&Aコーナー
アクリル画を描き始めた時に、よくある困り事・疑問と解決方法をまとめてみました






まとめ
今回は、グリザイユ画法という伝統的でポピュラーな描き方を紹介しました。
「明暗」と「色味」を分けて見て、描く方法です。
【ポイントのおさらい】
- 陰影をつけるときは、1番暗いところ→明るいところ→中間色の順で
絵の具の濃さをあらかじめ決めておこう
- 「最初から描き込まない」 ざっくり→後半で細かいところを描いていく。
最初から細かいところに集中しすぎると、全体のバランスが見えづらくなる・
修正がしづらくなる。 - 正面から見て1番手前側をしっかり描くと奥行きを感じやすくなる
- ときどき絵から離れて「客観的に見てみる」
いかがでしたか?皆さんにとって少しでも役に立つ情報があれば幸いです。
また別の記事でお会いしましょう。




どうしても薄っぺらくなるというか…
立体感がなかなか出せなくて、私も最初は苦しみました。