【この記事でお伝えすること】
・ アクリルガッシュとはどんな絵の具なのか
・ アクリルガッシュとアクリル絵の具のちがい
・ アクリルガッシュの基本の使い方
以上の3つをメインにお伝えします。
同じ「アクリル」って書いてあるけど、何が違うの?
アクリル画を始めたい!という人が最初に戸惑いやすい問題なので
もし今どちらの絵の具を選ぶか迷っている人や、
イラストレーション・デザインのような平面的な表現がしてみたいなと
考えている人に読んでもらえたらと思います。
こんにちは。絵描きの朝日 辿(あさひ たどる)です。
デザイン大学で学び、卒業後アクリル画を専門に絵を描いています。

このサイトはアクリル絵の具を使った絵の描き方や、画材の使い方などを
初心者の方にもわかりやすく、ゆる~く紹介していくサイトです。
そもそもアクリルガッシュとはどんな絵の具なのか?
特徴 を簡単にまとめると…
・不透明(下に描いたものを完全に見えなくできる)
・ツヤがなくマットな仕上がりになる
・均一な画面を作りやすい
・さまざまな素材に描ける
・速乾性がある(自分はアクリル絵の具よりも乾くの早いと感じます)
・発色がとてもいい
弱点 をあげるとすると…
・厚塗りに向かない。→乾燥後にひび割れやすい
・長期保存にあまり向かないと言われている
(これに関しては別の記事で詳しく書こうと思います)
向いている作風
イラストレーション、浮世絵、日本画、コミックなど平坦な表現
油絵のように、タッチを生かしてゴツゴツした凹凸のある絵を描きたい場合は
アクリル絵具の方がいいかと思います。
(メディウムを混ぜたりしてガッシュでもタッチをつける方法はあります)
アクリルガッシュとアクリル絵の具とのちがい
簡単にふたつを比べると、ちがいと共通点はこんな感じです。
見た目や、使用感の違いをもう少し付け加えるとすると
アクリルガッシュは固まると、プラスチックの破片みたいなカチコチの塊に なります。
アクリル絵の具は、ビニールのようになり若干の伸縮性 があります。
原料はアクリル絵具とほぼ同じなのですが、 アクリルガッシュは顔料の量が多い んです。
密度がとても高いのが、不透明になる理由なんですね。
そして、顔料の割合が大きいということは、糊である樹脂の割合が低い。
これが、アクリルガッシュを厚塗りするとひび割れる理由です。
絵の具は固まるときに少し収縮します。
樹脂が少ない分、その収縮に耐えられずに割れてしまうんですね。
◎基本的に薄く塗ればひび割れることはありません。
「じゃあ、アクリル画初心者は結局どちらを選ぶべきなの?」
という疑問には、「作りたい作風による」かなと思っています。
一言でまとめると
・ムラなくフラットに、イラスト寄りに塗りたい→アクリルガッシュ
・透明感や塗り重ねで奥行きを出したい→アクリル絵の具
詳しくはこちら⇩もぜひ、参考にしてみてください。
アクリル絵の具とアクリルガッシュ、混ぜても大丈夫?
結論から言うと、問題はない。です。
主成分は同じなので、混ぜると分離しちゃうとか、
何か取り返しのつかなくなるようなことはありません。
実際、自分も2つを混ぜて使うことはありますが、特に今まで困ったことはないです。
気をつけるとすれば、両方の特徴である「ツヤ感」
混ぜることでアクリル絵具の透明性は低くなるし、ガッシュのマットな質感も変わります。
自分の場合は、白や黒などたくさん使う色だけアムステルダムの
大容量サイズを持っているのですが、
他の色のアクリルガッシュと混ぜてもそんなに変わらないと感じています。

普段、アクリルガッシュとアクリル絵の具両方を使ってる筆者ですが、
基本は混ぜません。
あくまで、それぞれの特性を生かしたいので
絵の具同士を混ぜるのではなく
ガッシュを塗った上からアクリル絵の具を塗ったり
画面の中で、ここはガッシュ、ここはアクリル絵の具、というように
分けて使っている感じです。
でも、あえて混ぜて使っている人もいますよ。
その人ならではの作風を生み出すために、いろんな工夫の仕方があります。
使い分けについて興味がある方はこちらもどうぞ⇩
アクリルガッシュの基本の使い方|「ベタ塗り」をやってみよう
アクリルガッシュの良さが1番発揮される「ベタ塗り」をやってみましょう。
ちなみに…ベタ塗りと平塗りって呼び方がありますが、基本的には同じ意味です。
「均一に、筆跡を残さず一色で塗りつぶす」ということ。
絵画・イラストだと「平塗り」
デザイン・印刷・漫画の世界だと「ベタ塗り」
と言われることが多いみたいですね。
(そういえばどうしてなんだろう…?)
調べるとどちらの呼び方でも出てきて混乱するかもしれませんが
同じ基本技法ですよ、ということだけ覚えておいてくださいね。
少し広い面積を塗ってみます。 できたら、絵の具の準備です。 ①実際に必要な量よりも少し多めに絵の具を用意する
②絵の具はしっかり混ぜる。(自分が思ってる1.5倍ぐらい!)
絵の具の硬さは、調味料の「中濃ソース」くらいを目指してみてください。 色が作れたら、まずは細い筆(面相筆くらい細いとより塗りやすい)で縁取りをします。 ※筆に絵の具をつけすぎるとはみ出たりするので、余分な絵の具は払います。↓こんな感じで。 次に内側を塗ります。 背景も塗る時は、図形→背景の順で塗るといいですよ 「よく混ぜるのがポイント」と書きましたが、しっかり混ざっていないと 試しに混色が不十分な状態で塗ってみます。↓ この状態の絵の具を塗ると… ↑若干、白い部分とピンクの部分ができているのがわかりますか? ちなみに乾くとこんな感じです。 こんな感じで、イラストレーション的な、あるいはポップアートのような 隣り合う色のバランスを考えたり、はみ出さないように集中したり、 よかったら試してみてください。 ここではガッシュを使ってみたい方におすすめする商品(メーカー)を3つご紹介します。 1. 【ターナー】 2.【リキテックス アガッシュ・クリリックプラス】 3.【ぺんてる アクリルガッシュ】 これは、アクリルガッシュを試しに買ってみたという友人の話から、 ターナーのHPはこちら 【アクリルガッシュとはどんな絵の具なのか】 【アクリル絵の具との大きなちがい】 【アクリルガッシュでベタ塗りをする時のポイント】
・筆(細筆と平筆)
・パレット(紙パレットでもOKですが、絵皿など少し深さのある容器がいいかもしれません。)
・筆洗
・水差し(あれば)
・紙
紙にお好きな形を描いてみましょう。
今回はぜひ混色した色で塗ってみましょう。
色ムラを出さず、パキッとした綺麗な色面を作るポイントは
※これで1度塗ってみて、塗りずらかったら水の量を微調整すれば大丈夫



平筆に持ち替えて、一定の力・スピードで動かしていきます。
例えば、こんな風にはみ出してしまったとしても、カバーしやすいです。
ところどころ色がまだらになります。
濡れている状態だと目立たなくても、乾くと目立ってくることがあるので気をつけましょう。
アクリル絵の具にはない、マットで落ち着いているけどはっきりと鮮やかな色面です。
塗りの作品を作っていきたい方は、
1つの練習法として「平面構成」を試してみるのもいいかもしれません。
デザインの授業などでよくやるのですが、
簡単に言うとさまざまな図形や線を用いて面を作り、色をつけていくものです。
ちょっとしたゲームみたいで楽しいですよ。おすすめのアクリルガッシュ3選
色数の多さNo. 1。ガッシュならこれが定番。
不透明でマット、鮮やかな仕上がりになります。
ひび割れが気になるという人へ。筆ムラが出にくく、なめらか。
水彩絵の具やクレヨンが有名ですが、ガッシュも出ています。
まずは安く試したい!という方におすすめ。〈余談ですが〉アクリルガッシュって絵の具の種類ではない??
「そうだったのか…!」と自分もちょっと驚いたことです。
よかったらお付き合いください






まとめ
◼️マットでツヤがない
◼️不透明
◼️均一な画面が作れるのでイラストなどのポップな画風に向いている
◼️顔料と樹脂の割合(ガッシュの方が顔料が多い)
→これが不透明さ・質感の違いになっている
◼️実際に必要な量よりも少し多めに絵の具を用意する
◼️絵の具はしっかり混ぜる。(自分が思ってる1.5倍ぐらい!)
いかがでしたか?
皆さんにとって役に立つ情報が少しでもあれば幸いです。
それではまた別の記事でお会いしましょう。








