アクリル画を始めてみたいけど、道具は何を使えばいいの?
種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない。
そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか。
確かに画材屋さんに行ってもたくさんの種類の、さまざまな画材が
並んでいて迷ってしまいますよね。
今回は、 アクリル画初心者さんに必要な道具を6つに絞って紹介 していきます。
道具を選ぶ中でこれまで私が失敗した話や、他の作家仲間から聞いた体験談などを交えながら、
少しでも皆さんの役に立つ情報があればと思います。
こんにちは。絵描きの朝日辿(あさひたどる)です。
デザイン大学で学び、卒業後アクリル画を専門に絵を描いています。

このサイトはアクリル絵の具を使った絵の描き方や、画材の使い方などを
初心者の方にもわかりやすく、ゆる〜く紹介していくサイトです。
結論から先にお伝えすると…
・筆 /絵の具 / パレット / 支持体(何に描くか)/ 筆洗 / 拭くもの
最初は安めのセットや100均などで揃えても全然OK
→ 作りたい作品の雰囲気や質感に合わせて、
徐々に自分に合ったものを足していく のがいいかなと思います。
初心者向け・アクリル画に欠かせない筆の選び方
私自身は、筆にあまりこだわりがないので「このメーカーを選べば間違いない!」
というようなことは言えないのですが、 おすすめはナイロン製 。
動物の毛よりも安価なものが多く、手入れがしやすいです。
最初は太さの違う平筆と丸筆がそれぞれ2〜3本ずつあるといいと思います。
セットで売っているものもあるので迷ったら最初はそのセットを買ってみるのがいいかも。
こだわりがない…とは言いましたが、画材屋さんでいろいろ見ていて、
もし自分がこれからアクリル画を始めるなら、これを選ぶだろうな、使いやすそう!
と思ったものがあったので紹介します。
・太さ違いの平筆と丸筆がそろっています
・ビニールのケースが付いていて便利です
| 油絵 | アクリル | 水彩 | |
| 絵の具の粘度 | 強い(かたい) | 中間 | 弱い(やわらかい) |
| 筆の毛の硬さ | かたい | 中間が適してる | やわらかい |
| 使う水の量 | 少ない | ー | 多い |
上の表は、ざっくりとそれぞれの特徴をまとめたものです。
扱う絵の具の粘度や、使う水の量によって適した筆の毛の硬さが変わります。
アクリル画は、油絵と水彩の中間くらいの硬さ・コシのある筆が適しています 。
それらを踏まえて、↓のような目安で選ぶといいのかなと思います。
ちなみに個人的には、油絵用の硬めの筆を使うことが多いです。 ですので、現在、私はアクリル用の筆をほぼ使っていないです。 それらの経験から、最初は安めのセットを買ってみて 絵の具の選び方についてはいろいろ考えてみましたが、結論から言うと アクリル画を描いている人でこのメーカーを使っている人が1番多いのでは? ■レギュラー…練りが固め。タッチがつけやすい。油絵みたいな重厚さを出しやすい。 最初は「リキテックスレギュラータイプ伝統色12色セット」あたりがおすすめです。 20mlから1000mlまでの幅広いバリエーション、リーズナブル。 最後に、これはちょっと特殊なので、おすすめ!と自信を持っては言えないのですが、 アクリル絵の具と同様、ほぼ、どんなものにも描くことができます。 初めて絵の具を買う時に、 単刀直入にお答えすると、 が良いのではないかと思っています。 以下は《私の個人的なおすすめの絵の具の買い方》です。 ターナーのアクリルガッシュ12色セット ↓が、私がよく使う色たちです。 …一言で言うと焦げ茶。 【ビリディアン(ヒュー)】 …一言で言うと深緑。 【ウルトラマリン】 …一言で言うと、わずかに紫がかった深く、強い青。 【マゼンタ】 …一言で言うと、紫がかった濃いピンク。 ちなみに、「 三原色 」というのはあらゆる色の素になる色のことで、 もちろん、混色して自分の狙った色を作ったり、感覚を育てる練習としてはとても これは初心者に気をつけて欲しい点です。 これは含まれている顔料の比率による違いです。 私はデザイン大学にいたので、1番使い慣れている絵の具です。 パレットはもうこれ一択と言っても過言ではないかもしれません。 何に描くか、その土台ことを「支持体」と呼びます。 ○最もポピュラーで扱いやすいです。 △細密な描写がしたい場合は布の凹凸がちょっと気になるかも。 ○誰もが一度は触れたことのある素材で馴染みがあり、手に入りやすいです。 △破れやすい。しっかり描くなら水張りという作業が必要。 ○表面に凹凸が少ないので筆が引っかからない→細かい描写に向いています。 △木なので、重い。 自分はこれを使っています。 意外と影に隠れがちですが、発色や筆の手入れを助けてくれるとても大事な役割を持った道具たちですので、これらも忘れずに用意しましょう。 筆を洗うバケツ。皆さん図工の授業で使ったことがあると思います。アレです。 口が4つ以上に分かれてるものが使いやすいです。 筆の余分な水分を吸い取ったり、画面の水気を抑えたりするときに使います。 私のおすすめはキッチンペーパーです。 「いろいろ見てみたけどやっぱり高いな…」 ・絵の具 究極、この3つだけでも大丈夫。 ここからは、お金がない学生時代にやっていた
・毛が柔らかい→水彩画っぽい表現がしやすい
・毛が硬い→油絵っぽい表現がしやすい
・平筆→平面を塗る時に向いている
・丸筆→細かい部分や描き込みたいところに向いている
理由は、表現したい質感を出すのに1番適していたから。
ザラザラしたテクスチャーの下地に、擦れさせながら色を塗っていくことがあり、
その場合、水彩やアクリル用の筆だと少し柔らか過ぎたんです。
自分のスタイルに柔らかい筆が向いていないとわかっていながら無理やり使っていたら
筆がすぐにボロボロになりました。
かわいそうなことをしました…。
描き込む時は竹串・割り箸・指が主な道具です。
(下地を塗る時とかは筆やペインティングナイフなども使います)
徐々に自分に合ったものを足していくのがいいかなと思います。【初心者向け】アクリル画におすすめの絵の具3選と選び方
自分が試してみて使いやすいと思ったものを使うのが1番だと思います。
どんな作風にしたいのかでも変わってくると思うので。
とはいえ、最初はたくさんあって迷うと思うので、
ここでは3つをそれぞれの特徴と合わせて紹介します。リキテックス
というくらいよく耳にします。画材屋さんでも必ずと言っていいほど置いてある定番。
発色が良く、透明度も高いので、塗り重ねることで深みのある表現ができます。
リキテックスのアクリル絵の具はレギュラータイプとソフトタイプがあります。
■ソフト…練りが柔らかくて、塗り広げやすい。幅広い技法や用途に対応できる。
水の量を変えることで様々なタッチが作れます。
油絵のようにも、水彩のようにもできます。
その加減を知る意味でも、最初に触れる絵の具としては丁度いいかなと思います。
ターレンスのアムステルダムシリーズ
安定した品質で色数も多いのが魅力。
もし最初にセットを買うなら、「アクリリックカラー20ml12色セット」が良さそう。
↓の画像は大きいサイズですが「最初はそんなに大容量だと不安かも…」という方は
特定の色だけアムステルダムを選ぶ、という人も結構多いですよ。
私はよく使う色・たくさん使う色はアムステルダムを買っています。(例:白と黒だけ)
ターナーアクリルガッシュ
自分はこれをずっと使っていたので、紹介します。
均一な画面を作りやすく、マットな質感を好む人には◎。
日本の伝統色など色の展開が多いのも特徴。
また、速乾性に優れていて、作業効率がいいです。
ですが、厚塗りするとひび割れやすい特徴もあり、その場合はメディウムなどで
対策する必要があります。
おすすめは「アクリルガッシュ12色セット」。
初心者向け・アクリル画で最初にそろえたい色
Q.「セットを買ってみたけど実際、全色使うの?バラで揃えたほうがよくない?」
Q.「でもバラで売ってるのは多すぎて…どの色を買えばいいの?」
みたいな疑問はありませんか?
A.「初心者がやり始めてすぐのうちは、たぶん全色は使わない」
A.「ん〜〜〜初心者に単色買いはおすすめしない。セット買おう。」
です。
なんだよ結局どっちだよって話ですが、私は
12色セット+セットに入っていない数色をバラ売りで揃える
なぜかというと、理由は主に3つ。
①単色で買おうとすると、色数が多すぎて扱いづらい色を買ってしまう可能性がある
②最初は使わない色があっても、慣れて混色を覚えたら全色使えるようになる。
③逆に、「三原色」だけ!みたいに絞って選ぶと、たぶん嫌になる…笑
よかったら参考にしてみてください。
※メーカーによって色の名前が違ったりするので、今回は自分が使い慣れている
ターナーのアクリルガッシュを例に挙げながら紹介します。
+【バーントアンバー】【ビリディアン(ヒュー)】【ウルトラマリン】【マゼンタ】
【バーントアンバー】
でも単純に茶と黒を混ぜてもなかなか出せない深さがあります。
風景画の土や、自然物を描くときに私はよく使いました。
べたっと塗った時は「みどり!」という感じだけど、水を多めに混ぜると青緑っぽくなります。
黄色と青を足してできる緑たちとはちょっと違う、透明感のある緑という印象。
私の中では代えのきかない色です。
画面にパキッとした青を出したい時に使います。
単色で使うと特に鮮やかで、引き締まった印象になります。
「三原色」の1つです。イエロー、シアンと同様、他の色を混ぜて作ることができない色です。
つまり、もっとも純粋な色ということです。
もしかしたら、なかなか使ったり目にする機会は少ない色かもしれません。
(イエロー、シアンよりも。)
でもだからこそ、実際に自分の手で使ってみて、どんな色なのか知っておくと
これから絵を描いていて様々な色を扱ったり作ったりする中で、
自分の中で基準となる感覚を育ててくれるのではないかと思います。
(絵の世界では)シアン、マゼンタ、イエローの3色があればどんな色も作れる
とされています。なので、絵の基礎を学ぶ!みたいな本とかには
「はじめは3色だけで練習しよう!」みたいに書かれていることもあります。
でも、あれはですね…、理論上はそうなんですけど、実際やってみると
「ちょっと無茶じゃない?」という感想が出るはずです。(私の感覚ですよ)
ある程度絵の具に触れてきた人がやるならまだわかるけど、
初めて絵の具に触れる人や、混色に慣れていない人が、最初に通る道としては
私はちょっとおすすめできません。だって楽しくないもん…笑
絵を描く楽しさを知る前に、嫌になってしまうんじゃないかと思うんですね…。
だから、ある程度は色数がそろった箱から、作りたい色と近い色の
チューブを選んで、混ぜて…という使い方をする方が初心者さんには合っていると思います。
ためになるやり方だと思います。
逆にそういう練習をしてみたい!という人は、ターナーから「3原色カラーセット」が
出ているので、よかったら試してみてください。⚠︎アクリル絵の具とアクリルガッシュのちがい︎
同じアクリルでも、ガッシュは性質が違います。
簡単に違いを並べると、
「アクリルガッシュ」=マット / 不透明
ガッシュの方が濃度がかなり高いんです。
どのくらい不透明かというと、重ね塗りをした時に下の色をほぼ完全に消すくらい。
均一な画面を作りやすく、フラットなイラストやデザイン画に向いているので
イラストレーターやデザイナーがよく使っている印象です。
描写の授業でもガッシュを使って油彩の技法を体験したりしました。
そのため、リキテックスなど他のアクリル絵の具との違いを知らずにずっと
ガッシュで絵を描いていたんですね。(恥ずかしながら大学を卒業してからも
しばらく分かっていなかったんです…笑)
だから、ガッシュでも十分描けるということは言えます。
ただ、実際に自分が両方使ってみて表現の幅という点では「アクリル絵の具」の方が広い
と感じました。
アクリル絵の具のツヤが好みじゃないなら、マットにするメディウムを
混ぜることで質感を変えられますしね。
私は表現したいものによって、2つを使い分けています。
自分の描きたい作風に合わせて使い分けるのが良いのではないかなと思います。もう迷わない!アクリル画初心者が使うべきパレットはコレ
おすすめは使い捨ての 紙パレット 。
水彩セットによく入っているようなプラスチックのものも使えますが、
洗うのがけっこう大変かもしれません。
なぜかというと、アクリル絵の具は1度乾くと水に溶けなくなる特性があるから。
一度乾いたら、基本的にはまっさらに洗い落とすことは難しいと思ってください。何に描く?アクリル画初心者向け・支持体(キャンバス・紙・パネル)の選び方
ここでは代表的な、キャンバス・紙・木製パネルの3つを
それぞれのメリット・デメリットを合わせて紹介します。キャンバス
よく見る四角のものだけでなく、丸型や、厚みがあり側面まで描けるものなど
バラエティーに富んでいます。すぐ描ける状態の製品(張りキャンバス)が売っているので
初心者でも挑戦しやすいです。
(ジェッソを塗って表面をなめらかにする手法もあります)紙
にじみなどの表現もしやすく、水彩っぽく描きたい人に特に向いています。
また、薄くて軽いので持ち運びが楽で、保管に場所をとらないという点はとてもオススメポイント。
水張りの詳しいやり方はこちら↓
木製パネル
ジェッソを厚めに塗ればとてもなめらかな表面になりますよ。
あとは、他の2つに比べてとにかく丈夫!
先ほど触れた「水張り」はこのパネルに紙を貼って固定することです。
私は普段、割り箸や竹串で引っ掻くように描いているので、
それに耐えてくれる木製パネルとの相性が1番よかったです。忘れちゃいけない名脇役なアクリル画の道具たち
筆洗
水が濁る度に水を取り替える回数が少なくていいので。
濁っている水を使っていると絵の具の色に影響するので、なるべくきれいな
状態であるようにしたいですね。
水を捨てる時は、固まった絵の具が排水溝に流れないように気をつけよう!
基本的には、水で薄まっている状態なら排水溝に流しても問題ないのですが、
排水溝が詰まる可能性があるのと、環境汚染の観点から
私個人としてはそのまま流すことはしません。
一晩おくと分離するので、透明な上澄みだけを捨てて、
濁った部分は紙屑などに含ませて捨てるorコーヒーフィルターや
キッチンペーパーなどで一度濾してから捨てています。
•水に溶けている状態→基本的には流しても○
•固まっている/泥状(バケツの底にたまりやすい)→ゴミ箱へ
それでも気になる人は、絵の具が溶けた水を固めて捨てられる商品
(例:エコロイル)を使おう。
ウエス / 拭くもの
布切れ、いらないTシャツを切って使ったり(=ウエス)、よく売ってる雑巾、ティッシュとかでもOK
アクリルは一度着くと洗っても落ちないので、すぐ捨てられるものを使っています。
逆に、洗った筆などを拭くときは雑巾を使っています。コストを抑えたい!正直…100均でもアクリル画の道具はそろう
「続けられるかまだ不安だしな」
「とにかくすぐに描きたい!」という人は、
・筆
・キャンバス
アクリル絵の具も、キャンバスも簡易的なものなら最近は百均でも買えますし、
(実際にダイソーの絵の具を使ってみましたが十分使える感じでした)
パレットや筆洗は家にあるものでも代用できますからね。
↑の画像はダイソーで売られていたアクリル絵の具です。〈こんなもので代用できる⁉︎〉アクリル画の道具裏ワザ
《身近にあるものでアクリル画の道具を代用する裏ワザ》を
絵描き仲間との対談形式でお届けします。
「本格的な道具をいきなり全部揃えるのは難しい!」「まずはとにかく描いてみたい!」
という方は参考にしてみてくださいね。












……なんていう冗談はさておき、ここまで紹介した6つの道具で描くことに慣れてきたら
次は〈表現の幅を広げてくれる補助材料〉にも目を向けていきましょう。
〈次のステップ〉表現の幅が広がる便利な補助材料4選
これらの道具がそろって描けるようになったら、次のステップで用意すると便利な補助剤、
「メディウム」と「ジェッソ」を紹介します。
ジェッソ
絵を描く前にキャンバスやパネルに塗るアクリルの下地材です。
・絵の具の食いつきを良くし、絵の具の定着力を高めます。
・塗ることで絵の具の発色を良くし、支持体の強度を高めてくれます。
・作品の耐久性、長期保存性を高めてくれます。

ジェルメディウム
アクリル絵の具に混ぜて質感を調整する補助剤です。
・光沢(ツヤ)や、色の深み、透明度を高めて絵の具の伸びを良くしてくれます。
・柔らかい絵の具に硬さを出し、盛り上げたり、重厚感を出すことができます。
・乾燥を遅らせるので、筆のタッチが残しやすくなります。
・絵の具の定着力や耐久性、保存性を保ってくれます。

何もメディウムを混ぜずに、アクリル絵の具やガッシュだけで厚塗りしていた頃があるのですが
乾燥して完成してから、ひび割れたり、はがれ落ちたりして悲鳴を上げた経験があります。
マットメディウム
こちらも質感調整で使います。
先ほどガッシュの項でちらっと触れたメディウムです。
・光沢を抑えて(ツヤ消し)絵の具の伸びを良くします。
・タッチを抑えて、フラットな画面作りをしたい時に向いています。

リターダー
絵の具の乾燥時間を遅らせるメディウムです。
・水彩画のようなぼかし、グラデーションを活かした表現を助けてくれます。
・筆跡が残りずらく、なめらかな表現に適しています。
・混色する時間に余裕ができるので、じっくりゆっくり制作ができます。

暑い時なんかは嫌になるくらいすぐ乾いてしまいます(笑)
私は使った経験がないのですが、今回調べてみてやっぱりいいなと
思ったので、これから使ってみようと思ってます。
まとめ
■最初に揃えると良いものは6つ
→絵の具、筆、筆洗、パレット、支持体、拭くもの
■初めは、筆や絵の具は自分が入手しやすいもの・セットを買ってみる
→慣れてきたら他のブランドのものと比べてみる。
描きたい絵の方向性に合うものを取り入れていく
■正直最初は100均でも間に合う
→コストを抑えたい・まずは手軽に試してみたいという人は100均で揃えてみるのも○
いかがでしたか?みさなんにとって少しでも参考になる情報がここにあれば良いなと思います。
いろいろ書きましたが、まずはとにかく楽しんで、選んで、使って、遊んでみてください。
絵を描くことが楽しいと感じて続けてくれる仲間が増えたなら、私もとても嬉しく思います。
それでは、また。



